日本 瀬戸もののふるさと 陣屋の陶土採掘場 愛知県 『日本列島の20億年』 白っぽい土がむき出しになっており、あちこちの凹みには白濁した水がたまっている。深さは50メートルをこえ、径1km以上の揺り鉢状の穴を見ることができる。この風景は、長年にわたる陶土の露天掘りによってできたもの。ここは愛知県瀬戸市の陣屋本山鉱山の跡で、同県豊田市や岐阜県の東濃地域とともに、世界でも最高品質の耐火粘土を産したことで知られる。縞模様の地層の断面が広がる荒れ地は、和製のグランドキャニオンといわれている。 広がる粘土層は、新生代の中新世末(約600万年前)から鮮新世にかけてできた瀬戸層群下部のもので、瀬戸陶土層とよばれている。これは、長野県から岐阜,愛知県にわたり広く分布する領家帯の花崗岩に由来するもので、その風化作用でできた粘土が堆積したものである。この良質の陶土が、瀬戸産の焼き物を「瀬戸もの」の名で全国的に有名にした。同時に、陶土の副産物である石英粒からなる珪砂も、ガラスの原料として多量に利用されていて、瀬戸産のものが全国のガラス生産のおよそ半分を支えているといわれる。
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日本 瀬戸もののふるさと 陣屋の陶土採掘場 愛知県 『日本列島の20億年』 白っぽい土がむき出しになっており、あちこちの凹みには白濁した水がたまっている。深さは50メートルをこえ、径1km以上の揺り鉢状の穴を見ることができる。この風景は、長年にわたる陶土の露天掘りによってできたもの。ここは愛知県瀬戸市の陣屋本山鉱山の跡で、同県豊田市や岐阜県の東濃地域とともに、世界でも最高品質の耐火粘土を産したことで知られる。縞模様の地層の断面が広がる荒れ地は、和製のグランドキャニオンといわれている。 広がる粘土層は、新生代の中新世末(約600万年前)から鮮新世にかけてできた瀬戸層群下部のもので、瀬戸陶土層とよばれている。これは、長野県から岐阜,愛知県にわたり広く分布する領家帯の花崗岩に由来するもので、その風化作用でできた粘土が堆積したものである。この良質の陶土が、瀬戸産の焼き物を「瀬戸もの」の名で全国的に有名にした。同時に、陶土の副産物である石英粒からなる珪砂も、ガラスの原料として多量に利用されていて、瀬戸産のものが全国のガラス生産のおよそ半分を支えているといわれる。
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